Amazon SESのSENDは送信要求が成功し配送を試みる段階、DELIVERYは受信者のメールサーバーへ配信できた段階を示します。どちらも利用者の受信箱の位置や閲覧を保証する意味ではありません。通知が見つからないときは、一通のイベントの連なりと実際の受信状態を照合してください。
対象と設定を確認する
日本の予約・受注システムでは、APIの成功をアプリ側の「送信済み」に使う場合があります。その表示がどの段階を意味するのかを開発担当者へ確認します。SESのメッセージ識別子とアプリの注文番号を結び付け、複数回の要求や別の通知を混同しない調査用の記録を用意しましょう。
イベントにはバウンス、苦情、遅延、テンプレートの描画失敗などの区別があります。RENDERING_FAILUREは本文が正常に生成されず送られていない状況であり、受信者の迷惑メールフォルダーを探すだけでは解決しません。現在のAPIと送信方法に対応した公式説明を読み、対象イベントを取得できているか確かめます。
切り分けの手順
- アプリの送信済み表示とSESイベントの意味を確認する。
- 識別子でSENDと後続イベントを一通単位につなぐ。
- 抑止・遅延・描画失敗・配信を分けて原因を調べる。
- 標本の配置と実顧客の結果を分けて記録する。
イベントの送信先を設定していても、対象種類や有効化が合っていなければ必要な記録を得られない場合があります。記録がないことをエラーがなかった証拠にせず、どの種類を収集しているかを確認します。保存する資料には顧客情報を最小限にし、識別子と時刻を軸に調査できる形を選びます。
想定例と運用の注意
想定例として、国内の宿泊施設で送信要求は受け付けられたのに予約確認が届かないケースを考えます。対応する結果に描画失敗があれば差し込み値を調べ、遅延なら配送の状態を追います。DELIVERYがあるなら、受信者側のフォルダーや追加処理も確認します。すべてを「SESの迷惑メール判定」と一括りにしないでください。
サプレッションなどによって、送信として数えられても配送が抑止される場合があることも公式に説明されています。抑止の理由を確認せず解除や再送を繰り返す対応は避けます。宛先の正当性と受信希望、既存のエラーを確認して、運用方針に合う対処を担当者が判断します。
Inbox CheckへSESの同じ経路から送れば、その標本で観察した配置をイベントと照合できます。ただしSESを使っているすべての通知や日本の全受信サービスを代表しません。テストの原文、識別子、時刻と未測定範囲を残し、APIの成功・サーバーへの配信・受信箱位置を別の指標として報告してください。
公式情報
観測方法と限界を確認し、Inbox Checkで対象を選択してください。実際に測定できた標本と未確認の範囲を分けて報告します。