到達テストの結果は、各受信箱で何がいつ確認できたかから読みます。「未確認」は迷惑メールと同じではありません。送信要求の失敗、到着の遅れ、受信側の処理などが未確認のまま残るため、分類できた結果と別欄にし、割合を示す場合は分母を明記してください。
確認する対象と条件
レポートを見る前に、送った一通の件名、送信時刻、識別子を確かめます。二回の検証結果が並んでいる場合は、違う版の結果を一つに合算していないかも確認します。日本の担当者間で共有するなら、UTCの記録を日本時間へ換算したことと元の時刻を一緒に残すと照合が容易です。
受信箱内のカテゴリは、迷惑メール判定と区別して読みます。Gmailのプロモーションに見えたからといって送信失敗ではありません。逆に、画面に表示された件数が少ないからすべて迷惑メールだとも言えません。ツールがどの分類を取得できるかを確認し、取得しない項目を勝手に補わないようにします。
実際の確認手順
- 対象件数、分類可能な項目、観察時刻を確かめる。
- 未確認と迷惑メールを分離し、分母を記す。
- 配置と認証と配送受理を別欄で確認する。
- 後から状態が変わった場合は原記録を残して追記する。
配置と認証の列も別々に確認します。DMARCが成功したメールでも配置は別の問題です。また、認証に失敗した原因をレポートの色だけから特定することはできません。原文にある認証ドメインと送信経路へ戻って確認し、直した後の新しいメールで比較する必要があります。
想定例と判断の範囲
想定例として、五つの標本のうち受信箱が三つ、迷惑メールが一つ、未確認が一つだったとします。「五件すべて到着」とも「二件が迷惑メール」とも報告しません。各一通の状態と観察時刻を書き、未確認分は配送記録を追加します。後で到着した場合は、最初の観察結果も消さずに追記します。
前回と今回を比べる際は、対象の受信箱数とサービス構成も一覧にします。例えばGmailの標本が増えただけで全体の割合が変わることがあります。その差を配信内容の改善と誤認しないよう、同じ対象を使った部分だけを比較する方法を選びます。比較できない部分は参考値と書き、未確認が後で到着へ変わった場合は確認までの経過も残してください。報告に一つの合計値を使う場合も、その値を再計算できる明細を担当者が保持します。
この標本の割合は、国内の顧客分布で重み付けした市場の到達率ではありません。テスト対象の構成が変わった前後で単純に数字を比較するのも不適切です。日本向けの報告ではYahoo! JAPANや携帯メールの観察有無を明示し、測っていないサービスや企業ゲートウェイを未検証として残しましょう。
参照と次の確認
Google:Gmailのカテゴリ。RFC 9989:DMARC。
測定方法と制約を確認し、Inbox Checkの検証画面で当日提供される対象を選んでください。結果は標本の観察であり、すべての受信者への到達保証ではありません。