Google Postmaster Toolsはドメインなどの集計情報を確認するための仕組みで、一通の受信フォルダーを示すテストとは役割が異なります。データが表示されないことを、良好な評価や全件到達の証拠にしないでください。対象とする送信ドメイン、確認権限、日付を確かめてから読みます。
最初に確認すること
日本の小規模事業では、送信量が少ない、通知と販促が別ドメイン、登録したドメインが実メールと違う、といった状況があり得ます。画面が空欄のときに原因を一つに決めず、セットアップの公式説明と実際の署名ドメインを確認します。表示条件は現在の公式案内に従ってください。
標本テストは、その時点の検証用メールの配置や原文を調べる補助になります。Postmaster Toolsの集計を埋める代わりではなく、例えば署名を変更した一通が想定したドメインで認証されたかを確かめる用途です。集計と個別メールの結果は、同じ尺度の数字として並べないようにします。
証拠を集める順序
- 登録したドメインと実メールの認証ドメインを照合する。
- 対象日と表示条件を確認し、空欄を未取得として扱う。
- 標本では変更対象の一通の認証と配置を観察する。
- 集計、標本、実配信のエラーを別欄にまとめる。
記録には、集計の対象日、確認した画面、データがない項目、標本の送信時刻を分けます。日本時間の配信日と管理画面の日付が対応するかも確認します。担当者が結果を共有するときは、空欄をゼロ件へ置き換えず「取得できていない」と書くと、誤った改善評価を防げます。
想定例と限界
想定例として、通販会社が注文通知の署名ドメインを変えた直後、集計画面に何も出ていない場合を考えます。まず届いた通知の原文で新署名を確認し、Postmaster Toolsへ追加した対象と照合します。集計がない間も、実際の拒否や顧客問い合わせは別に確認し、問題なしと結論しないでください。
集計画面へアクセスできる担当者が限られる場合は、閲覧権限と確認対象を正規の手順で用意します。個人の認証情報を共有して調べる必要はありません。別の担当者が取得した値を使うなら、対象期間とドメインを資料に残し、標本の送信日と照合できるようにしてください。画面が変わったときも、前回の画像だけを正解として操作を続けず、現行の公式手順を確認します。取得できた範囲を一つずつ明示することで、実データ以上の結論を出さずに済みます。
この仕組みの対象はGoogleの説明する範囲であり、Yahoo! JAPANや携帯メールの評価へ転用できません。Inbox Checkも選択できる標本に限られます。集計データ、標本観察、実配信のログをそれぞれの限界と一緒に扱い、一方の欠落を他方の良い結果で隠さないことが大切です。
参照資料
Google:Postmaster Toolsの設定。Google:詳細ヘッダーから経路を確認。
測定方法で対象と限界を確認し、Inbox Checkで検証を準備してください。対象外の受信サービスや個々の組織の結果は別途確認が必要です。